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溢れる涙を服の袖でゴシゴシと拭う 体をゴロンと横に向けると 調度目線が爆弾の位置になった ? ある異変に気付いた ホフク 匍匐前進の様に 視線の位置を変えぬまま、爆弾に近付くと 爆弾の下に何か挟まっている 爆弾をあまり動かさない様に 静かにそれを抜き取る 真っ白な封筒だった 体制をかえ あぐらをかいてその封筒を開く ゴクリッ なんだか妙な緊張が男を襲う 中には1枚の紙 “ ごきげんよう。   突然ですが   貴方にはどちらか?の選択をして頂きます。   選択とはもちろん     赤or青    でございます     では    正しい選択を。” 「は?」 全く意味が分からない すると封筒には他にも何か入っていた それは小さな 手術用のようなハサミ そして写真だった 写真に写っているのは 幼き頃の自分と若き日の母親 健康祈願に行った神社で撮ったものだった 2人共幸せな笑顔を浮かべて、子供自分は赤い御守りを嬉しそうにこちらにむかい差し出している。 「なんでこんなものが?」 残り【3分】
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