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すると プシュー と音をたて 勢いよく爆弾から白い煙りが放出される !? 「なんだ?!まさか毒ガス 俺は選択を間違ったのか?」 口元に袖を押し当て 煙りから逃れようと 箱から一番離れた部屋の隅へと移る が、煙りはままたくまに密封された部屋に充満していく ゲホッ!ゲホッ! 意識が薄れる 「母さん、こんな息子でごめん。 産んでくれてありがとう… ちゃんと伝えられなくて…ゲホッ…ぅう」 倒れる男 「…誕生日、お‥めでと…ぉ」 ………… 「………です…」 「だ…ょう……ですか!」 ? 誰かが俺を呼んでいる? 段々声がハッキリしてくる 「大丈夫ですか?!」 はっとして 辺りを見渡す ここは 会社に向かう途中の道? どうやら道端で倒れていたらしく 通りすがりの人が心配して声をかけてくれたらしい 「すいません…大丈夫です」 「本当に?救急車呼んだ方が…」 「いえ、ちょっと貧血起こしただけですから」 どのくらいの時間倒れてたのか知らないが なんだか申し訳なくて 咄嗟にそう言ってしまった 「貴方がそう言うなら…」 そう言って親切な人は立ち去った 見ず知らずの俺に あんなに心配そうに… 世の中捨てたもんじゃないな 「にしても…あれは夢だったのか?」 幻でも見たかな そう思い服の乱れをなおしていると 胸ポケットに何か入っていた ! 「やっぱり夢でも幻でもなかったんだ」 「正しい選択だった様ですね…」 男に背を向け歩く人物がそう呟いた
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