失われた記憶

変わっていく日常

由夏の不安な一言で会話が終わり、二人で教室に向かっている。

由夏と俺は教室の扉の前にたった。

「行くわよ！」

「お、おう」

俺が返事をした瞬間、由夏は勢いよく扉を開けた。

「おっはよ！」

……………………。

お前馬鹿か！？
初日にそんな事したら空気重くなるに決まってるだろ！由夏はともかく俺が気まずいわ…。

「由夏…とりあえず教室入ろう…」

「とりあえずって何よ！言われなくても入るわよ！」

そして俺はやっと自分の席に座ることができた。