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ちなみに真理タンの姿を説明するなら、ピンクの髪に緑の瞳におっとり系の顔立ちだけど性格は至ってクール。
ちょっとプログラムのミスだけど、これはこれで萌えるので良しとした。
服装は、白いワンピースに白い羽根まで付いた当時、妄想した天使そのものだ。
『アイト様、ナゼ私ヲオ呼ビシマシタノデスカ?』
「いやぁ、ただ何となくさぁ!」
俺はディスプレイを手で直接撫でていると、真理タンは笑いながら言った。
『コノディスプレイハ、ソコマデ丈夫デハナイノデ、強ク触ラナイデ欲イデス』
ちょっと真面目な娘に作り過ぎたかな?
いや、俺のプログラミングミスです。
俺はニート。
高校卒業して無職で……親に捨てられてしまった。
さて、ここで疑問が生まれてくる。
それはニートである条件の一つに養ってくれる人がいないと行けないことだ。
だが、現状から言って俺を養ってくれるであろう親はいない。
では、誰が俺を養ってくれているかと言うと、この家の家主の娘、水木伊緒【ミズキ イオ】ちゃんだ。
確か、今年から高校に入学したらしい。
伊緒ちゃんは、道端で倒れている俺を拾ってくれた恩人だ。
そして俺は、まだ十五歳の女の子に集ってニートを遣り繰りしている。
世間的に言うと最低であり俺的に言うと最高の生活だ。
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