ラン

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「だっ誰ですか!?」 若干ビビり性のせいで声が裏返り上体が仰け反ってしまった。 「私ですかぁ? そうですねぇShinって呼んで下さい!」 「弥勒のことは弥勒ていいでっすよぉ。」 弥勒と言った方は名刺を俺に渡す。 槇原弥勒【マキハラ ミロク】か。 なんか喋り方の可笑しい二人組が俺の家に押しかけてきた。 「なんの用ですか?」 一番の謎を訊いてみたら簡単に返されてしまった。 「ニュース見ましたぁ? 色んな人が死んでくニュースゥ! あれの調査の依頼ですぅ!」 楽しそうに聞こえるがなんとなくシリアスに感じた。 やっぱり俺は中二病なんだなと自覚する。 「あの事故の連発なら見ましたよ。」 「そうそうそれですよぉ! 実はアイト君に頼みが有りましてねぇ。 あれは事故じゃないんですよぉ! 列記としたネット犯罪ですぅ!」 Shinと言う女が俺にそう言った。 ネット犯罪ねぇ……関係ないかな。 「頼みが捜査に手伝って下さいならしませんよ。 社会には貢献しない主義なので。 それよりどうやって俺を知ってどうやってここを知ったんですか?」 そう訊いたらやっと弥勒が会話に参加した。 「そっれぇは弥勒の情報収集力が高いからでっすよぉ! そしてネットに関してもっとも天才である貴方を見つけ出したのでっす!」 なるほどな、確かに前は色んな所で社会に貢献してたからな。 「でも場所まではわからないでしょ?」
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