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「じゃ、また」
玄関先まで送ってくれたユキに、そう告げる。
ドアが閉まるのを確認して、車に向かう。
さてさて。どうするかな。
どうするもこうするも、何もないんだけどさ。
サヤカちゃんは、放置決定。
ん~。
運転しながら、片っ端から女に電話する。ずっと放置して、まだしつこく着信残す女に。
「もう遊ばないから、連絡しないで」
全員にそう言う。
中にはわめくのもいたけど、そこは更に冷たく突き放す。
中途半端に優しくして別れたら、甘い考え起こすだろ?
やっぱ、携帯変えた方が早いかな?
「一人に絞るのも悪くない」
声に出してみて、少しだけニヤける俺。
俺、わかった。
好きだわ。
他の女切るの、全然躊躇ないし。
あとは、ユキの男関係聞いてかな?股かけなら、俺はユキを切るだろうし。
まださ、彼女の時みたく入れ込んではないから。早い時期なら、すんなり離れられる。
携帯をチラッと見る。
あと2~3人、話ついてないのがいる。電話が繋がらなかっただけなんだが。
一応……残す?
放置?
明日ゆっくり考えるか。
家に着くと、シャワーも浴びずにベッドに倒れ込み、そのまま寝てしまった。
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