炭酸少女

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「私の勝ちっ!」 凄く可愛い笑顔で笑ってる天使に殺意すら覚える。 ホントはまた手を繋いでってお願いしようとしたんだけど、 ズッコいことして罰が当たって、そんで負けちゃちゃった。 鈍臭いな私って。 「私が勝ったから1つ言うこと聞いてくれるんだよね?」 「うん」 言った私が否定出来る訳もなく渋々といった感じで答えた。 マナだからそこまでキツい事を言うわけないと思うけど、 気が乗るわけもなくどうにでもしてって気持ちになった。 「言ったからにはパフェでもなんでも奢るわよ」 「んーん、いらない。その代わりずっと友達でいてね」 「そんな当たり前なこと言われなくても…」 「お願い」 それっぽっちの言葉に真剣な顔をされても返答に困るっていうか、 ただ見つめることしかできなくなる。 マナが何を考えて喋っているのかよくわからないけどずっと友達なのは変わらないし。 この気持ちも伝える気はないから関係が崩れる事もないと思う。 これがモテる女の子の真髄なのか。 不思議な魅力ってこういうことなのか。 疑問しか浮かばないけど私は一ノ瀬愛海本人から離れる気はさらさらない。 その気持ちを確かめて、お願いを聞いて数秒後に私はぎこちなく首を縦にふった。
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