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「アタシお兄ちゃんのこと…まだ好きだもん」
あの時以来自重していた呼び方が口から出てしまう。
ダメだ。
お兄ちゃんはマナを幸せにしてくれる人でマナを任せても安心できる人なんだから。
こんな気持ち思い出しちゃダメ。
お兄ちゃんはマナの…
「僕もチヨが好きだよ」
「うん」
「キスしても平気?」
「……うん」
お兄ちゃんは私が飛び退かないように腰に手を回してしっかり抱き締めてくれる。
私は手をお兄ちゃんの胸板に当てて体は早くも拒絶モード。
それでも女の力なんて男に叶う訳もなく、私の唇はしっかりお兄ちゃんと重なった。
「チヨ…ちゃん?」
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