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瞬「え!? 健何やってるの!?」
瞬が驚き、聞いてくる。
その間にも二つの…いや、一つの思いは風を切り飛んでいく。
そして…
ポチャン
自然の摂理に従って、海に落ちた。
瞬「あれって美香ちゃんがくれた物じゃ…」
健吾「これでいいんだ。俺の美香への気持ちはここに置いていく……けど、美香との約束は守る」
詳細を知らない瞬に言ってもわからないだろうな。
だからこそ俺は瞬に見せた。
健吾「さて、俺の用事は済ませたし…戻るか!」
瞬「…うん! ってあれ? 赤い石のブレスレットって確かペアだからもう一個あるんでしょ?」
健吾「あぁ。何処にあるかって? それは……」
―――――――――――――――
[美香の墓がある寺]
「おや…誰か来たのかな? 花とお線香が添えられておる」
いつも決まった時間に巡回している和尚さんが美香のお墓に花が添えられてあることに気付いた。
「一言声を掛けてくれればよかったのにのぅ…」
そう言って手を合わせた後、また次のお墓に行く。
…
和尚は気付いていない。
美香のお墓の裏にポツンと置いてある赤い石のブレスレットを………
第六章 都大会ー後編ー 完
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