第七章 関東大会

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―――その日の放課後練 健吾「ガアァアァァアァッ!!」 透「なっ!? おいどうしたんだよ健吾!?」 俺と健吾だけでアップをやり始めた時だった。 急に健吾が転んだと思ったら右足を押さえて地面にのたうち回ってる。 透「お、俺先生呼んで来る!」 健吾「ま、まて!!」 俺が一人で先生を呼びに行こうと走りだそうとしたら健吾が必死な感じで止めて来た。 健吾「だ、大丈夫だから誰にも言うな…!」 そう言って立ち上がる健吾。 透「でも…」 健吾「いいから!! 誰にも言うなよ…」 健吾は俺を置いて前に走り始めた だが、足を引きずるようなぎこちない走り。 … この時に俺はようやく気付いた。 健吾が一人で背負って一人で決着を着けるつもりのことを… 誰も頼らないんだな…お前は… せめて…せめて俺を頼って欲しかった…
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