勇気の誘い

5/9
前へ
/102ページ
次へ
「上手いでしょっ!なかなかの力作!」 そんなんに力を使うなよと俺は吹きそうになる。 だからもう後ろを向くのはやめようと、前を向くが、あの後頭部の落書きが頭に出てくる。 やべぇと口を抑えるが、 「ブフッ!」 俺としたことが…吹いてしまった。 みんながこっちを見ている。 「ゴホッゴホッゴホンッ」 咳込んだ振りをすると、後ろから声が聞こえる。 「大丈夫神川くん?」 君の落書きのせいだよ。上手すぎるんだよ俺の後頭部。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

383人が本棚に入れています
本棚に追加