貴方に捧げる僕

傷み(ｲﾀﾐ)

目がさめたらそこは見慣れたベッドの上で、ユユはベッドにもたれていた。

私の手を握って、リズムよくゆっくりと静かな寝息をたてていた。

そして、ここが彼女の部屋と気付くと同時に昨日のアレが現実だと思い知った。
涙も出ない私に、昼過ぎのは日差しは綺麗すぎて、よけいに自分が惨めだった。

しばらくすると、ユユは目が覚めたようで黙って顔を合わせなかった。

目の下にはひどくクマが出来ていて、眠れなかったことがすぐよみとれた。

昨日の記憶は曖昧だっだが、何度も何度も謝られたのは覚えている。

涙で顔がグチャグチャになったユユは私を抱き締めてずっと力なく震えていた。