突然ノ雨

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その日、突然の通り雨に僕は思わず溜め息をついた。 雨は好きだ。 しかし、雨は鮮明なあの日を連れてくる。 まるで現実であるかのようなそれを思い出させる。 僕は一人ぼっち泣いてる。 彼を待ってる。 でも、迎えに来てくれるはずもない。 何も知らない彼を恨み憎しみ、そして羨む。 しかし、決して口にすることはなく、彼は無知のまま。 僕は笑う。 彼の幸せを嘲笑う。
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