傷み(イタミ)

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「へぇー、コイツが?」 「おとなしそうな顔してんのにねぇーハハッ」 「とりあえず脱がせよ」 「やめろ!来んな!」 「うるせぇよ、だまれ」 「やだ、触んな!」 「うるせぇっつてんだろ!殺すぞブス!!!」 突きつけられた冷たいものが最初は何かわからなかった。 「おとなしくしてろよ」 薄暗いなかで、うっすら反射した光が刃をかたどった、ナイフだ。 近づいてくる香水の匂いが気持ち悪くて顔を反らす。 「そうそう、オレらが満足するまで帰れねぇよ」 怖かった 助けなんて来るわけもないのに ただ何も出来ず ただ朝を待った ううん ずっと君を待ったんだ
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