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いつの間にか俺は大きな病気を抱えていた。
遺伝的なもので、10年生きれば長生きする方。早ければ明日死ぬ。
血を吐くことだってあるし、倒れそうになることもある。
ただ、周りの奴らに心配と迷惑をかけたくなくて、ひたすらに隠し続けた。
覚悟は出来ている。
覚悟しなきゃ、、、笑ってられない。
そんな中、ふと思った。
俺が死んだら華はどうなる?
誰にもなつかない。一人じゃ狩りも出来ない。
そんな華が生きて行くことなんてできるのか?
何より、、、華は哀しんでくれるのだろうか?
俺は華を看取るまで生きると誓った。
誰にでもなく。ただ、自分に。
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