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残った霊魔が口を開いた。
「ここまでとは……。あなたは、一体何者なんです?」
残った霊魔がそう尋ねた。
「………答える義理はない。」
「そうですか…。しかし、ここで私まで死ぬわけにはいかないんですよ。」
そういうと、全てを飲み込むような黒色の大鎌を出現させ、突っ込んで来た。
黒フードは剣を構えると、『天翔飛龍』と呟いた。
しかし、その瞬間には黒フードはそこには居なく、霊魔の後ろにいた。
「はは……、見えませんでしたよ。」
そう言うと、最後の霊魔も光となって、消えていった。
すると、突如後方から、防壁の中から割れんばかりの歓声が聞こえてきた。
黒フードは後ろを一瞥すると、左手を前方に突きだし、黒い空間を作りだすと、その中に入っていった。
これが、「黒衣の光剣」が初めて皆の前に姿を現した瞬間である。
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