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苦悶の表情を浮かべ、のた打ち回っていたので不安に思ったのだろう。
(膝に当たって大丈夫な奴いるか!)
心で思っていても声には出さない、というかいろんな意味で出せない。
とにかく酸素が吸いたい、そう思ったが無視は不躾なので何とか音に出して応える。
「……だ、ダイじょブ」
無駄に見栄を張ろうとしたがどう考えても苦し紛れの一言。
「そ、そうですか…」
知ってか知らずか肯定してくれた。
痛みは意外と直ぐ引いていき四つん這いになって顔を上げた。
そこには木にもたれ掛かりながらも心配そうにしている彼女の姿が見えた。
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