壱夢 「始まりしとき」

7/19
前へ
/44ページ
次へ
最近では見ない黒髪のストレートで立つと腰までとどくであろう長さ。 目は少し大きく温かみのある黒眼。 唇は程良い大きさでおしとやかさを漂わせている。 胸は………寒くていえない。 他のパーツもこれでもかと言うほど整っており、いわゆる美少女と呼ばれる部類に入る人だ。 清楚で気品が溢れるその姿はお姫様とも思わせる。 「あのー、何か顔に付いてますか?」 首を傾げてこちらを見る。 「ぃぇ、何でもないです」 いつの間にか目を奪われていたようだ。 「……?」 呼吸も整ったので体に付いた砂を落としていく。 その様子をじっと見ていた彼女の視線に気付き、何も恥ずかしい事をしてないはずなのに恥ずかしくなった。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加