置き去り

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「し、真ちゃん!?」 「暫く黙るのだよ、高尾」 何がなんだかわからずに、ただされるがままに抱きしめられて困惑する高尾に対し、緑間は、触れたことによるどこからともなく溢れる安心感に浸っていた。 そのまま抱きしめていないと、どこか遠くに行ってしまいそうだという思いと、今の自分の顔を見られたくないという思いのせいで、緑間は暫く高尾を抱きしめていた。
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