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クーリア「えっと……もう一回お願いしていいかしら?」
ベットゥーニャ「はい。あたしがケツァールという鳥のベットゥーニャです。呼ぶときは“ベッティー”か“ベティ”でお願いします。
そしてこちらが、豊穣を司る蛇の神様であたしの先生のザザです」
ザザ「初めまして。お世話になります」
クーリア「わたしは今回、ザザさんとベティのお世話をするよう言われているクーリアです。こっちの悪魔が、ここに勝手に居着いている、コルト」
コルト「コルトだ」
ベットゥーニャ「クーリアさんにコルトさんですか。よろしくお願いします。
あたし達、日本にはもちろん、自分の国から一歩も外に出たことがなかったので、不安で仕方なかったんです。でも、先生の昔からの友達に会うためにこうして遠く離れた異国の地へとやってくることになりました」
クーリア「ええ。わたしが頼まれているのは、ザザさんのご友人を捜すことと、その間のホテルの手配。その2点です」
ザザ「ありがとう」
ベットゥーニャ「良かったですね。親切にしてもらって。これで心置きなく先生のお友達を捜せますね」
クーリア「ご友人に関しては、天界に問い合わせれば簡単に見つかることと思います。ですが、わたしも普段の仕事があるので、滞在中何か用がございましたらコルトに言ってください」
コルト「はあ?聞いてないんだけど?」
クーリア「暇してるの貴女しかいないでしょ?」
ザザ「あの、別にホテルさえ手配してくれれば、後はこっちでやりますよ?」
クーリア「いえ、これも仕事ですから。
ま、今日のところは、ホテルに行って休まれた方がいいでしょう。コルト、ザザさん達をホテルまで案内して?」
コルト「はいよ」
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