中米からの使者

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      ☆☆☆ ケツァールのベットゥーニャ 「いや~……長旅でしたねー!日本は島国だからすぐに着くと思ってたんですけど、肩が凝りました~。でも、日本って本当に人が多いんですね。どこでしたっけ?ここ。あぁ、立川ですか。人が多くて一日で参っちゃいそうです」 ケツァルコアトルのザザ 「案内の人来てるかなぁ」 ベットゥーニャ「なにしろ急でしたからね。やっぱり無理があったんじゃないですか?なにしろ、大天使が案内してくれるんですからね。わざわざ、コスタリカから来た甲斐がありました。 あっ!でも、向こうはあたし達の顔知りませんし、あたし達も向こうの顔知りませんよ?どうしましょう」 ザザ「少し待ってみよ」 コルト「あ。神様ってアンタか?」 ザザ「えっ?」 コルト「クーリアの使い……じゃねえ!とにかく俺は、クーリアの知り合いの悪魔だ」 ザザ「は、はぁ……」 ベットゥーニャ「まさか、大天使の使いが悪魔だとは……。いかにもあたし達は、この辺を案内してほしいと大天使に頼んだあたし、ケツァールのベットゥーニャと、あたしの先生であるケツァルコアトルのザザです」 コルト「えっと……とにかく、クーリアの所に案内する」 ザザ「ありがとう」 ベットゥーニャ「先生やりましたね。一時はどうなることかと思いました。こんな誰も知り合いがいない都会で残されるのかと思いましたから、悪魔様々ですね。あたし、悪魔に会うのは初めてですけれど、なかなか優しい方なんですね。安心しました」 コルト「うるせえ」
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