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そこにはコイツに負けないくらい…いや、むしろ勝利してそのまま優勝しちまうんじゃないか…?
という不機嫌な顔がいつものように立っていた。
背中まで届くだろう黒髪を首の後ろで束ね、無造作に流している。
少々キツめの目元。
見ようによっては美人とも言えなくはないが、その表情のせいで冷たい印象しかない。
不機嫌。無愛想。無関心。
マイナス三大要素をフルオープンさせて、レジカウンターだけを一点凝視し続けている。
こわいって。
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