勇者ゲーム

7/9
前へ
/10ページ
次へ
気がつくと俺は大草原にいた 「…どこだここ?」 まるで日本じゃない雰囲気だ 辺りを見回していると 急に目の前に先ほどまで画面の中でしか存在していなかった モンスターが現れた 「なっ!!何だよっ!!!!」 俺はモンスターを背に逃げようとした しかし 足が動かない 「何でだよっ!!!!」 急に目の前に 文字が現れた 『モンスターガアラワレタ!!! ユウシャリョウタハドウスル?』 「なっ…!!!」 『タタカウ← タタカウ タタカウ』 目の前の文字には ニゲルの言葉はなかった 「何でだよ…!!逃げさせてくれよぉ…っ」 俺の懇願も虚しく 何処かにいるコントローラーを持ったやつが 選んだ選択肢はもちろん 『タタカウ←』 「やめてくれぇええ!!!!」 俺の体は勝手にモンスターに殴りかかった モンスターの頭上には -1の文字が そしてモンスターが今度は俺に襲いかかってきた 「ぐぁあっ!!!!」 俺の体から大量の血が流れた 俺の頭上には-20の文字 そして俺は目の前が真っ白になった 「ん…」 気がつくと俺はどこかのベットの中にいた 傷もない 「よかった…」 今までのは夢だったんだ そう思い体を起こすと 急に部屋に可愛らしい女の子が入ってきた 「えっ!?君だれ?」 俺の問いに少女は答えず言った 『オメザメニナラレマシタカ?ユウシャサマ』 まだ俺の悪夢は終わっていなかった .
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加