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気がつくと俺は大草原にいた
「…どこだここ?」
まるで日本じゃない雰囲気だ
辺りを見回していると
急に目の前に先ほどまで画面の中でしか存在していなかった
モンスターが現れた
「なっ!!何だよっ!!!!」
俺はモンスターを背に逃げようとした
しかし
足が動かない
「何でだよっ!!!!」
急に目の前に
文字が現れた
『モンスターガアラワレタ!!!
ユウシャリョウタハドウスル?』
「なっ…!!!」
『タタカウ←
タタカウ
タタカウ』
目の前の文字には
ニゲルの言葉はなかった
「何でだよ…!!逃げさせてくれよぉ…っ」
俺の懇願も虚しく
何処かにいるコントローラーを持ったやつが
選んだ選択肢はもちろん
『タタカウ←』
「やめてくれぇええ!!!!」
俺の体は勝手にモンスターに殴りかかった
モンスターの頭上には
-1の文字が
そしてモンスターが今度は俺に襲いかかってきた
「ぐぁあっ!!!!」
俺の体から大量の血が流れた
俺の頭上には-20の文字
そして俺は目の前が真っ白になった
「ん…」
気がつくと俺はどこかのベットの中にいた
傷もない
「よかった…」
今までのは夢だったんだ
そう思い体を起こすと
急に部屋に可愛らしい女の子が入ってきた
「えっ!?君だれ?」
俺の問いに少女は答えず言った
『オメザメニナラレマシタカ?ユウシャサマ』
まだ俺の悪夢は終わっていなかった
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