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「また紫か」
射命丸は待ってましたという顔をした。
「そうです。どうも、ここ最近紫さんの活動が大きくなってきていて」
どうも、八雲紫はここ数日の間に何人もの外来人を拐ってきては帰し、外で使われているものを幻想郷に持ち込んでは、郷の住人たちに配っているらしい。
「あなたはなにやら知ってらっしゃる様子ですので、この際に詳しくお話して頂きたいのです」
蟻龍は頷いた。そしてすぐ、首を横に振った。
「俺にも、実はよく分かっていない」
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