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「訊きたいこと?うんいいよ!この天才でさいきょーのあたいに何でも訊きなさい!」
チルノはそういうと誇らしげに胸を張った。鼻息が荒い。
「お前、ミスティアがどこにいるか知らないか?」
しかし蟻龍はチルノの様子を全く気に留めずそう質した。
「へ?ミスティア?なんだそんなこと。うーん、昼間は寝てると思うよ。夜になったらまたここに来てよ。今日はこの辺で商売するって言ってたよ!」
チルノはまた自慢気に笑みを浮かべる。
「へへっ、どう?やっぱあたいすごいでしょ?何でも知ってるんだよ。ほめてほめてー!」
しかし、やはり蟻龍はそんなチルノに一瞥もくれず立ち上がると空中に跳び出した。
「ああ、礼を言う。またあとで来る」
そしてそのまま空を飛び消え去った。
チルノはそんな蟻龍の影を見送りながら誰に言うでもなく呟いた。
「変なやつぅ」
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