ミスティアと俺

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「さて、何処に行くべきか」 蟻龍はマスタースパークと夢想封印を同時に受け、博霊神社から遥か妖怪の山付近へと飛ばされていた。 山の麓には、趣溢れる木々たちがたち並び、四季折々の表情をその鮮やかな色で魅せている。 上流から流れる川は優しい調べを奏で、その光は正に日本の自然美の真骨頂と言うに相応しい。 だが、蟻龍にとってそんなことは毛頭関係が無いのだった。 「妖怪の山か……」 流石に山頂の神社まで行っている時間はありそうにない。麓のあたりを散歩でもして、夜まで時間を潰すつもりだった。 「おっと、待った待ったそこの人!」
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