プロローグ

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 人は、最期の時を迎える時に。今まで生きて来た人生を振り返って、あぁいい人生だったと思えて逝けたら、どれだけいいだろう。  それは理想であり、そうあって欲しいと願うもの。  与えられた天命を全うして逝った者。  余命を知り、悔いの残らない人生を、最後の最期まで送った者。  そう言った者しか味わえない思い。  しかし世の中には、そんな思いの中で死を迎える者ばかりではない。  突然。何の前触れもなくその尊い命を失う者。  自身の余命を知らぬまま、病魔によってこの世を去る者。  様々である。  
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