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とまあそんな話はどうでもいい。
姉さんを更正させる。そして華々しい高校生活の邪魔をさせない。その目的のために進むだけだ。うん。
改めて廃校舎を見渡すと、一体どれほどの年代物なのかと思わせる木造建て。
窓はひびが入っているどころの話ではなく、ほとんどが原形を留めていない。暴動でも起きたのだろうか、とそんな感じである。
さて、どこから這入ろうか。
見ての通り一階も二階も窓の風通しはいいが、鋭い破片や飛び出た瓦礫も多く危険そうだ。
頭が回っていなかったせいで俺は軽装だし、このまま行くってのはちょっと……。
玄関まで歩み寄って中を覗くと、そこには下駄箱があった。埃やくもの巣が張り巡らされている。
もちろん鍵が掛かっていて這入れそうにない。
そこでふと思いつく。
回り込んでみよう。
よく考えてみれば、姉さんがここに入り浸っていた時もすでに廃校舎だった――ということは、どこかに入り口があるはず。
正規ルートではないので、どこか分かりづらかったり、周りから見えない場所にありそうだ。
そんな風に目星を付け、玄関から時計回りに進んでみる。
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