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勢いが止まりかけたその時、
「――っ!?」
偶然、手に持っていた懐中電灯がそのナニカを照らした。
たん、たん、たんとリズム良く壁とかを三段跳びして(アクロバティック!)、天井すれすれまで迫るパンツ。
白いパンツ。
スカートの中にあるパンツ。
「う、うぎゃああ!?」
勢いそのままに、俺めがけて落下してくる――パンツ!!
嗚呼、何という「ぐぎゃっ」
*
「本っ当にすいませんでしたあ!!」
「いやだからもういいって」
現在、俺はかろうじて生きている。
あの最後の跳躍から繰り出されたニープレス(喰らいながら名付けた膝落とし)に耐えた俺は、そのナニカ――目の前にいる女子高生と向き合っていた。
いま流行りの茶色いボブカットに、猫のようにくりんとした瞳。見たことのない制服に身を包んだ、すごく可愛いらしい女子高生だ。
三段跳びで天井まで行けるけど……。
ニープレス喰らわすけど……。
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