・第二話・

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「――あ!?」  突然立ち上がった真綿。  無言のまま、入口にいるその美少女の元へと向かっていった。 「向かっていった!?」  その後を追おうと立ち上がった瞬間、真綿の声が聞こえた。 「すいません、もしかして『ニードレス』さんですか!?」  店内に響くいい声だ。何が起こったのか分からず立ち尽くす。 「――!? 『永遠の亡霊』?」  美少女が反応した。  ニードレス? 永遠の亡霊? 一体彼女らは何を言っているんだ。  他の客も注目している中、二人は神妙な面持ちで話していた。  ここからでは美少女の口の動きしか分からない。  やがて納得したのか、真綿は俺の方を見てにっこりと笑った。  そして美少女を連れ立って歩いてくる。  美少女はというと、こちらも笑顔かというとそういう訳ではなく――何だか不遜な表情をしていた。  すごく偉そうな感じだ。
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