16人が本棚に入れています
本棚に追加
「――あ!?」
突然立ち上がった真綿。
無言のまま、入口にいるその美少女の元へと向かっていった。
「向かっていった!?」
その後を追おうと立ち上がった瞬間、真綿の声が聞こえた。
「すいません、もしかして『ニードレス』さんですか!?」
店内に響くいい声だ。何が起こったのか分からず立ち尽くす。
「――!? 『永遠の亡霊』?」
美少女が反応した。
ニードレス? 永遠の亡霊? 一体彼女らは何を言っているんだ。
他の客も注目している中、二人は神妙な面持ちで話していた。
ここからでは美少女の口の動きしか分からない。
やがて納得したのか、真綿は俺の方を見てにっこりと笑った。
そして美少女を連れ立って歩いてくる。
美少女はというと、こちらも笑顔かというとそういう訳ではなく――何だか不遜な表情をしていた。
すごく偉そうな感じだ。
最初のコメントを投稿しよう!