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「ふん、呼び捨てなんておこがましいわ。分相応という言葉を知っているのかしら……でもまあ、ここは真綿に免じて特別に許してあげるわ。光栄に思いなさい」
……。納得出来ないが、握手はしてくれたので許してやろう。
気持ち悪い、あんたの手の平なんかヌルヌルするんだけど最悪とか言われたけど、それも許してやろう! ちくしょう!!
「お二人とも素直になりましょうよ。恥ずかしがっていたって何も良いことありませんから」
恥ずかしがっているわけではないのだが。それにつかさが素直になったら俺なんて話題にすら入れてもらえなさそうだ。
「これで顔見せも済んだことですし、さっそく来週の土曜日から活動開始ですね! 用事がある人は言って下さいね?」
来週の土曜日か。
まあ予定なんてあるわけもない。二つ返事でオーケーだ。
「俺は大丈夫。つかさは?」
「しょうがないわね。空けておいてあげるわ」
「ありがとうございます。では詳しい話はまた後日連絡致します――解散っ!!」
「――おう」
「もう! 真綿はいちいち声が大きいのよ」
そのかけ声と共に俺たちは解散した。
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