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朝の陽ざしが沙耶を眠りから覚めさせた。
「ん~。朝か~…。どうか、今日一日いいことがありますようにっ♪」
そして沙耶は部屋を出て、リビングへ向かう。
「おはよぉ。お姉ちゃん」
「あ、おはよう美紀」
美紀は沙耶の妹で小学4年生。
「お姉ちゃん!そろそろ処女捨てないと!私なんてみんなからヤ○マンって言われてるんだから!みんなから馬鹿にされるぞっ?」
「……ホンマすか?」
朝一番で妹からホンマすかなことを言われた沙耶は変な気持ちになっていた。
「今日一日いいことなさそ…」
そう言ってるうちに沙耶の母さんと父さんが食卓についた。
「沙耶。お父さんの会社なぁ。昨日なくなったんだ」
「……ホンマすか?」
「沙耶。お母さんねぇ。本当はお父さんなの。お父さん…本当はお母さんなの」
「……ホンマすか?」
「お姉ちゃん…。美紀ねぇ。本当はガバガバなの」
「……ホンマすか?」
連続攻撃を食らった沙耶は『ホンマすか?』しか言えなくなっていた。
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