第01話『問題だらけの生活』

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立ち話はあれだし取りあえず歩きながら話すことに。 「あ…そうだリク、昨日のメールなんだよ。体操着必要か訊いただけなのに『必要』って絵文字なしで返すとか、怒ってんのかと思ったぞ?」 「あ、そうだな、眠たくて面倒だったんだ」 やっぱり篠原さん打ち方がよく分からなかったんだ…… 今度基礎だけでも軽く教えておこう。 「篠原は…携帯持ってんの?」 「いや、持ってないよ」 「へー…今時珍しいな、無いと不便だろ」 「それが意外と家事が大変で…」 「え…篠原が家事?」 左近が妙な反応をとる。 ん、なんかミスったか…? 「お前この前の調理実習の時、野菜を微塵切りにするためにミキサー使ってただろ…」 「…………」 僕は左近から篠原さんに目線を向ける。 あ、目をそらした… 本当にしてたんだ。 篠原さん自分では完璧だと思ってるけど少しぬけてるからなぁ。 「えっと…そうだったっけ?」 へへへと軽く笑い話をそらす。 「…………」 左近とはあまり話さないでおこう…どんどん鎧が剥がされていく。 ……そんな事を考えている僕をよそに左近は、僕が笑った事に少し驚いているように見えた。 ――篠原の笑顔初めてみた… 少し可愛い……?
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