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「それでは明日の朝にむかえにくる。」
「なるべく早く…」
「わかった」
篠原さんは僕の家に帰って行った。
さて、
僕は今から何をすれば…
「流香~ご飯作って」
「……おじさん僕は篠原さんじゃないです」
「もうどっちでも良いから早く作ってー」
ソファーにぐったり寝そべって話すおじさん。
篠原さんの性格が真面目なのが分かったかも…
「僕、料理とかあまり作った事ないですから文句言わないでくださいね!」
「は~い♪」
本当に天才科学者なのかこの人。
――キッチンで格闘すること30分。
味は保障は出来ないが、調理本を見ながら作ったし確かなはず……
「おじさんできましたよ!」
「もう腹が減って死にかけた…」
「それだけ話せれば大丈夫です」
おじさんを食卓まで引きずり椅子に座らせる。
篠原さんの身体って意外に力強いな。
鍛えたりしてたのかな?
「流香はしー」
「ああ…ハイハイ」
「いただきまーす」
勢いよく料理を口に含むおじさん。
美味しいのかな…?
「おじさん味の方は……?」
「美味い!こんな飯を食べるのはいつぶりか……」
ガツガツと僕が作った料理を食べてくれた。
…ちょっと嬉しいかも。
「いつぶりって篠原さん料理下手なんですか?」
「ああ、そもそも作らん」
「…えっ」
「いやーやっぱり女の子は料理ができないとねー」
笑顔でご飯を平らげるおじさん。
篠原さん今まで何を食べてたんだ…
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