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「なのは!男は狼だ!危険だ!」
「知り合いに狼さんいるけどすっごく優しいよ?」
「あぁ、はやてちゃんの所の。可愛いわよねー。」
「何だ…そういうことか…良かった…。」
「どういうこと?」
「なのは…くれぐれも男子には、同じクラスの男子ですら油断を見せるな…いつ襲われるかわかったもんじゃ…。」
「父さん、なのはは女子中だから大丈夫だよ。」
「あ…そういえば。」
自暴自棄の父を見かねたのか高町家長男、高町恭也が彼を諭すように指摘する。
息子からの指摘を受けるやいなや士郎はほっと胸をなでおろし、先ほどまでの取り乱していた自分自身を否定するかのように咳払い一つとともに新聞を広げ読み始める。
「士郎さん恥ずかしがっちゃって…。」
「…………。」
なのは達の母、高町桃子が夫である士郎の新聞で奥に隠された表情をさらに指摘するとそれに比例して士郎の沈黙が続き、桃子もまたその士郎の姿に笑みを浮かべるのであった。
そしてそんな2人の相変わらずな溺愛ぶりを見た子供達もその姿に安心を抱き今日もまた自然な笑顔が高町家を覆わせるのだった。
「それじゃ…行ってきまーす!」
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