4/9
前へ
/201ページ
次へ
「あ…ありがとうございます」 「ちゃんと食べるように。細いんだからな」 そう言ってカバンを渡した。 「水無月からだ。もう放課後だからな」 「え…あたし、そんなに寝てたんですか!?」 起き上がって壁の時計に目をやると、5時をさしていた。 「すみません…帰りますね」 そう言って立ち上がろうとすると、ふらついた。 「おっと…大丈夫か?やっぱりまだ残ってろ」 「え…?」 「もうすぐ俺の仕事終わるから送ってやる」 と言いながら、涼雅は苦笑していた。 なにが送ってやるだ…ただ理由つけて一緒に居たいだけじゃないか… 「え…でもいいですよ」 「いいから。フラフラな生徒を放っておけるか」 .
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

752人が本棚に入れています
本棚に追加