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「…あれ?」
涼雅は、さっきまで冬華が座っていた助手席を見た。
するとケータイが…
「…明日、保健室に来るよな」
そう言ってケータイをカバンに入れた。
一方、神崎家…
「…あれ?ケータイが無い」
冬華は呟くと、思い出した。
車の中でケータイ使って、そのまま忘れたんだ…
「…明日、取りに行こうかな。1時間目は自習だし」
そう呟くと、ふと笑った。
「月崎先生…話しやすい人だったな。もっと堅苦しいかと思ってた」
涼雅の意外な一面を知って、少し嬉しい冬華だった。
この出会いが、二人の今後の運命を左右する。
それをまだ知るよしの無い二人は、今日の出来事を思い浮かべ笑っていた。
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