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「…もう、娘を嫁に送り出すのか。早いな」 「うん…今までありがとう、お父さん」 「あぁ」 中に入り、ゆっくり進んで行くと涼雅が。 次は涼雅と腕を組み、牧師の前まで来た。 「…その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」 「誓います」 はっきりと言った。 冬華も誓うと、指輪の交換になった。 マリッジリングは、プラチナの上品なデザイン。 「…これからもよろしくな」 「うん…」 お互いの左手の薬指にはめ、笑い合った。 「それでは…誓いのキスを」 涼雅は冬華のベールを上げて、そっとキスした。 「…綺麗だぜ、冬華」 「涼雅もカッコいいよ」 .
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