752人が本棚に入れています
本棚に追加
「…もう、娘を嫁に送り出すのか。早いな」
「うん…今までありがとう、お父さん」
「あぁ」
中に入り、ゆっくり進んで行くと涼雅が。
次は涼雅と腕を組み、牧師の前まで来た。
「…その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います」
はっきりと言った。
冬華も誓うと、指輪の交換になった。
マリッジリングは、プラチナの上品なデザイン。
「…これからもよろしくな」
「うん…」
お互いの左手の薬指にはめ、笑い合った。
「それでは…誓いのキスを」
涼雅は冬華のベールを上げて、そっとキスした。
「…綺麗だぜ、冬華」
「涼雅もカッコいいよ」
.
最初のコメントを投稿しよう!