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「それでは、お二人の共同作業…ケーキ入刀!」 司会者に言われ、涼雅と立ち上がった。 二人でナイフを持ち、ゆっくりとケーキに入れた。 すると拍手が… 「…なんか、恥ずかしいな」 「うん…ホント、恥ずかしい」 そう言って笑いながら、再び席に戻った。 乾杯すると、みんな料理を食べ始める。 「…あたしの知らない人が多いんだけど」 「隆士さんの仕事仲間もいるし…俺の会社の人もいるからな」 「…だよね。涼雅、顔のそばにソース付いてる」 「は?」 反対側を擦る涼雅。 冬華はナプキンで、涼雅の顔のそばを拭いた。 「とれたよ?」 「お…ありがとな」 …もう夫婦だ。 .
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