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「…俺が送るか？」
「え…先生が？いいですよ！」
冬華は慌てた様に言った。
馨は、涼雅をまじまじと見るとニヤリと笑った。
「…送って貰いなさい。その方が安心だわ」
「でも…迷惑だって」
「アッチは迷惑じゃないわよ…いいから」
まだ困惑している冬華を置いといて、馨は涼雅に近づいた。
「…冬華好きなんですね？」
「は？」
「だって無表情の白衣のプリンスが、自分から他人に興味もつなんて…」
「…好きだが？」
「あの子、今時珍しく鈍いんで頑張って下さい」
「言われなくても…」
すると馨は冬華を振り向いて、
「ほら、行くわよ。昌樹待たしてるもん。放課後来なさいよ」
「分かったぁ」
冬華と馨は教室に戻った。
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