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放課後。 冬華は保健室に来た。 「…月崎先生?」 「神崎か…遠慮しないで入れよな」 「えっと…仕事まだですか?」 「もうちょいだ」 「あたし、図書館で本読みたいんですけど…」 「あぁ…ならアドレス教えてくれ。終わったらメールする」 アドレスを教えて、冬華は図書館へ向かった。 「…好きな人からアドレス聞くの、こんなに緊張したか?てか…聞いたことねぇや」 女たちは自分から教えて来たんだった。 冬華に惚れてからは、ケータイの女のアドを全部消した。 「…早く終わらすか」 パソコンに向かうと、リズムよくキーを打つ。 十分後には、終わった。 車の所に来るように…とメールすると、何分後かに冬華は走って来た。 .
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