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そして、夜になると母親の呼ぶ声が聞こえた。 「…夕ごはんだ。忘れてた」 下に降りると、パスタが用意されていた。 スープやサラダも… 「…冬華、早く席に着けよ」 兄の隆浩が言った。 茶髪で、ワックスでいじっている今風の人だが…ルックスは冬華達の兄だけあって美形。 しかし、刑事のため彼女を作る暇などないのだ。 「兄さん帰ってたんだ?」 「事件を片付けてな。やっとゆっくり出来る」 「お疲れ様。よく警察なんてやるわね…あたし無理」 「犯人を捕まえた時の達成感はいいぞ?」 「興味ない…てか、お腹すいたから早く食べよ」 ご飯を食べ始めると、父親が口を開いた。 .
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