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それから経ち、次の週の金曜日の夜。
馨から電話が来た。
「もしもし?」
《あ、冬華?あんた明日用事とか無いよね?》
「無いけど…」
《なら、お菓子作って先生に持っていきなさい》
「え!?何言ってんの?」
《あんた送って貰ってるから、お礼によ》
「迷惑じゃないかな…」
《プリンスは絶対にあんたなら迷惑がらないわよ…》
「とにかくそうしてみるね」
電話を切ると、涼雅に電話をした。
《神崎?》
「あ…えと、明日なんか予定ありますか?」
《いや…無いが》
「えと…いつも送って貰ってるからお礼にお菓子作って渡したいんですけど」
《神崎が?》
「はい…迷惑ですか?」
《いや。午後になら大丈夫だ。取りに行くか?》
「あ…悪いです!あたし持って行くので家教えてください」
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