752人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
5月のある日、冬華は外に出ていた。
昼休みだが、やることも無い為風に当たっていたのだ。
爽やかな風に目を細める冬華。
「冬華!こんな所に居たの?」
「馨…どうしたの?」
「またご飯食べてない…」
「食欲ないもん。平気だから」
「あんたねぇ…元カレにストーカーされて食欲無いんでしょ?まったく…」
その言葉に苦笑いの冬華。
「…あたしは、昌樹とご飯食べてくるわね。冬華は?」
「ここに居る…涼しいし」
そう言って、木の下のベンチに座った。
馨は、諦めた様に戻った。
しかし…すぐそこの保健室から冬華を見つめている人がいるのに気づかなかった。
「…神崎冬華。やっぱり可愛いよな」
月崎涼雅…校医は言った。
.
最初のコメントを投稿しよう!