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6時間目、古典の授業
暁高校、本日最後の授業
一人の天才が淡々とボーっとしながら授業を受けると言う矛盾している動作を体現していた。
天才――時雨 錬樹はボーっと窓の外を見ていた。
しかし、錬樹の左手は先生のだす問題の答えを淡々とノートに書いていた。
『ん~、いい天気だなぁ』
思考も授業を聴いていない。
『うん、今日も平和だな。
気になる事と言えば――』
一人納得したあと、視線をほんの少しずらして学校を囲む壁の向こうを見る。
そこには、普通の格好をした一見普通の人間が立っていた……
『――気になる事と言えば、アイツらぐらいかな』
時雨 錬樹は誰にも知られずに獲物をみつけたような黒い笑みを――魔王の笑みを浮かべた。
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