始まり

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そんな俺を大きく変える一年になるというのは、俺だってまだ知りやしない。 「初日から遅刻とはいい度胸じゃないか、准」 「げ、今年も姉さんが担任かよ」 「なんだ、文句でもあるのか?」 出席簿で殴られる俺に、クラスからは笑いが上がる。 三年になっても、担任やクラスに大して変わりはない。もはやお馴染み、ということだ。 担任の日高 祐は俺の実姉。 鬼畜かつ冷酷非情で有名な―――
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