夕暮れの階段

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「君を好きと言ってもいい?」 不安そうな瞳で、私へそう聞く。 心地よく心に響く裕也さんの声。 そして私は溢れ出そうになる涙をこらえ、コクりと頷いた。 その答えに、裕也さんの瞳が優しく潤む。 そしてゆっくりと裕也さんの顔が近付き、私の手をそっと握りしめた。 胸の奥がとても熱い。 真剣な裕也さんの瞳と暫く見つめ合った後、そっと私は瞳をとじた。 都会の喧騒が、遠くに聞こえる。 そのまま私達はゆっくりと……。 唇を重ねた。
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