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バンと目の前の扉が開く。
鳴りだした音楽と共に、私はキャロットさんの腕をに手を添え1歩を踏み出す。
ゆっくりと、もう1歩。
なんだか、前にもキャロットさんとこうやって歩いた事あったよな。
私はヘアーショーの日の事を思い出した。
今日のドレスは、純白のドレス。
隣のキャロットさんは本日15回目の
「ユウコちゃん綺麗よ」
というセリフを言いながらもう既に涙ぐんでいる。
前へと進み
「さぁ、幸せになるのよ」
の言葉に、ベール越しにキャロットさんを見つめ頷いた。
そして、私は愛する人の元へ。
あれから2年……。
ついにこの日を迎えた。
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