第三章「壬生浪士組」

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気が付くと 涼やかな風とほのかな甘い香り すべすべで、柔らかいモノ これは男の夢 膝枕ではあるまいか 「大丈夫ですか?」 目を開くと心配そうな顔の土方 「私ったら総司が入って来たのだと間違えて、油断していて…取り乱しました。」 「謝るなよ。確認もせず飛び込んだんだぜ?悪いのは俺だって!」 土方をみつめながら謝る 頬が赤く染まっていく 相当我慢しているのだろう 「い、いえ…それよりもですね…あの」 「?」 「み…見ました?」 「ん?」 土方らしくもなく もじもじと口ごもりながら 「わたしの…裸…です」 「」 すると鮮明に思い出してしまう 均整の取れたスタイル ほどよく実った果実 そして恥じらう表情 チャキッ 「忘れなさい」 「喜んで!」 うん 短刀は辞めて まじで
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