シンシア・フィッシャーの定義

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本来なら安全上、屋上は開放厳禁の場所だけど、 そんなの針金のピッキングでどうにかしてしまう私には関係ない。 開放厳禁の屋上には、誰も寄りつかない。 集団生活を強要されるこの高校で、唯一独りになれるこの屋上は私の気晴らしの場所となる。 クラスの雑音は嫌いだ。 人の話し声も、笑い声も、イスを引く音も、窓を開ける音も・・・ 全部全部、私のイラつきを加速させる。 屋上の扉の前に着くと、私は片手に持っている水玉模様の弁当箱入れの中から、針金を取り出した。 そして、いつものように扉の鍵穴に針金を差しこもうとしたけど・・・ ・・・・・・あれ? 鍵・・・開いてる? 何故か扉の鍵は、すでに解錠されていた。
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